雪が雨と異なる部分は固体だということです。液体とは違い、流れ落ちずに降り積もります。解けるまである程度の時間がかかります。ある部分が解けても、他の部分に積もった雪に邪魔されて流れずに、普段とは違った部分に水が溜まることもあります。雨樋に雪が詰まると、うまく排水できずに溢れ出すこともあります。つまり、通常の雨とは水の流れが全く異なるのです。
必然的に水分が屋根の上に滞留する時間も増えます。雪が屋根の上にある状態では、水が四六時中、家屋内部へ浸入する機会を伺っているようなものです。
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また、普段とは違った場所に水が溜まりますので、それがオーバーフローして雨漏りすることもあります。さらに冬の積雪や降雨などで恐いのは、屋根材のひびや隙間に入り込んだ水分が凍結することです。水は凍結すると膨張しますので、屋根材のひびや隙間を広げます。最悪の場合、破壊されます。