街の屋根やさん四日市店
〒512-0911 三重県四日市市生桑町339−4 TEL:0120-659-663 FAX:0568-55-1388
「ベランダから雨漏りしているようなので、一度見てもらえませんか?」
7月下旬、四日市市のお客様からベランダ雨漏りについてご相談をいただきました。
お仕事をされているお客様ということもあり、日程を調整して、最初のお問い合わせから3日後に現地調査へお伺いしました。
現地調査当日は快晴。
そのため、その場で実際に雨漏りが発生する状態を確認することはできませんでした。
しかし、室内側の雨漏り状況を確認しながらベランダや外壁、サッシ周り、屋根まで建物を一つずつ確認していくと、気になる箇所がいくつも見つかりました。
ベランダ防水の一部には穴。
外壁の横張りサイディングでは目地コーキングが劣化し、外れている部分もあります。
さらにサッシ周りの水抜き部分が設けられていない。
そして片流れ屋根の水上側では軒の出がなく、降った雨が外壁へ直接当たりやすい状態。
つまり今回の雨漏りは、
「ベランダに穴があるから、ここが原因です」
と一か所だけを見て判断できる状況ではありませんでした。
今回の施工事例では、ベランダ雨漏りのご相談から、実際に工事を始めるまでの経緯と、現在進んでいる施工の様子をご紹介します。
雨漏りのご相談を受けたとき、お客様からすると、
「雨漏りしている場所を見つけて、そこを直せばいい」
と思われるかもしれません。
もちろん、原因が明確であれば、その箇所を適切に補修することが重要です。
ただ、建物によっては雨水の侵入経路が複数考えられる場合があります。
また、雨水は建物内部へ侵入したあと、下地や構造材などを伝って別の場所へ移動することもあります。
そのため、
「ここに穴があるから、ここが雨漏りの原因です」
と簡単に断定することはできません。
今回の現地調査でも、まずはお客様から雨漏りの状況を詳しく伺いました。
そのうえで、外部を一つずつ確認していきました。
最初に確認したベランダでは、防水層の一部に穴が開いている状態が確認できました。
ベランダは雨を直接受ける場所です。
防水層に穴や破損があれば、そこから雨水が下へ侵入する可能性があります。
そのため、この部分は今後の雨漏り対策を考えるうえでも見過ごせない箇所です。
ただし、ここで大切なのは、
「穴がある=今回の雨漏りの原因が確定」ではない
ということです。
実際に外壁を確認すると、別の問題も見つかりました。
そこで今回も、お客様には一つひとつ確認した内容をご説明しました。
外壁は横張りサイディングでした。
そして、その目地に施工されているコーキングを確認すると、劣化が進んでいる状態でした。
場所によっては、コーキングが外れている部分も確認できました。
外壁材と外壁材の継ぎ目や、外壁とサッシの取り合いなどに充填されているゴム状の材料です。
建物の動きに追従しながら隙間を塞ぎ、雨水の侵入を防ぐ役割があります。
しかし、屋外で長期間使用されるコーキングは、紫外線や雨、温度変化などの影響を受けます。
年月が経つにつれて、
・ひび割れ・硬化・痩せ・剥離・破断
などの劣化が発生することがあります。
今回も、このコーキングの劣化が複数確認されました。
さらに確認したのがサッシ周りです。
今回の建物では、サッシ周辺の防水・排水についても確認したところ、雨水を適切に外部へ逃がすための納まりが十分でない状態でした。
水抜きとは、外壁内部などに入り込んだ雨水を、適切に外部へ排出するための仕組みです。
雨水を完全に「入れない」ことだけではなく、万が一内部へ入り込んだ水を「外へ逃がす」ことも、建物を守るうえでは重要になります。
この部分についても、お客様へ現在の状態をご説明しました。
今回の調査で、もう一つ気になったのが片流れ屋根です。
水上側を見ると軒の出がなく、屋根に降った雨が外壁へ直接当たりやすい状態になっていました。屋根の軒には、外壁へ直接雨が当たるのを抑える役割もあります。
ところが、軒の出がないことで雨が外壁へ集中して当たり続けるような状態では、外壁やコーキングへの負担も大きくなります。
そこへコーキングの劣化などが重なると、雨水が建物内部へ侵入するリスクも考えられます。
今回確認できたのは、
ベランダ防水の損傷だけではありませんでした。
外壁、コーキング、サッシ周辺、屋根形状。
複数の箇所を確認することで、建物全体の状況が見えてきました。
外壁の劣化したコーキングについては、取替や打ち増しによる補修が考えられます。
しかし、ここでもお客様にはメリットだけでなく、注意点も含めてお話ししました。
コーキングを新しくして、一度雨水の侵入を防げたとしても、コーキングは外壁表面で紫外線や雨風にさらされます。
外壁そのものを保護することを考えれば、外壁塗装を組み合わせるという選択肢があります。
コーキング補修は、目地などからの雨水の侵入を防ぐための補修です。一方、外壁塗装は外壁表面を塗膜で保護し、紫外線や雨などによる劣化を抑えるためのメンテナンスです。
そのため、コーキングを補修したから必ず外壁塗装が必要になる、というわけではありません。ただ、外壁そのものの劣化も進んでいる場合には、今後の維持を考えて外壁塗装を合わせて検討することがあります。
外壁塗装を行うことで、外壁表面を塗膜で保護し、紫外線や雨などから外壁を守ることにつながります。
ただし、当然ながら外壁塗装を追加すれば、その分工事費用も増えます。
だからこそ、こちらから一方的に「塗装までしたほうがいいです」と決めるのではなく、
「こういう方法があります。ただし、費用も増えます」
というところまで含めてご説明しました。
今回、私がこの施工事例でお伝えしたいことがあります。
それは、最初の現地調査の日に工事のお申し込みをいただかなかったことです。
もちろん、雨漏りにつながる可能性がある箇所は確認しています。
だからといって、
「ここも悪いです」
「ここも直したほうがいいです」
と不安をあおって、その場で工事を決めていただく必要はありません。
お客様には、今回確認した箇所を一つずつご説明しました。
そして、
「今後の建物をどう維持していくのか、ご家族で一度相談してみてください」
とお伝えしました。
建物の修繕は、決して安い買い物ではありません。
だからこそ、ご家族で相談し、納得したうえで工事内容を決めていただくことが大切だと考えています。
後日、お客様から改めてご連絡をいただきました。
ご家族で話し合われた結果、
「東西南北すべてを一度に行うのではなく、特にコーキングの劣化が激しい南面と東面を優先したい」
ということになりました。
そして今回、
・南面、東面のコーキング取替・劣化状況に応じたコーキング打ち増し・ベランダ防水・外壁塗装
を行うことになりました。
建物全体を一度に施工するのではなく、劣化が進んでいる部分から優先してメンテナンスする。
今回のお客様は、ご家族で相談されたうえで、そのような選択をされました。
住宅のメンテナンスでは、
「建物全体を一度に直す」
という方法だけが正解ではありません。
もちろん、建物全体に劣化が進んでいる場合は、全面的な施工をおすすめするケースもあります。
一方で、
「今すぐ必要なところはどこなのか」
「今後どのくらい住み続ける予定なのか」
「どこから優先して維持していくのか」
によって、工事の考え方は変わります。
今回のお客様も、ご家族で話し合った結果、特にコーキングの劣化が激しい南面と東面を優先することになりました。
そして、雨漏りの相談のきっかけとなったベランダについては、防水工事も行います。
雨漏りの可能性がある箇所を放置せず、必要なところから一つずつ手を入れていく。
今回の工事は、そんな住まいの維持方法を考えた施工になっています。
そして昨日、いよいよ工事がスタートしました。
まずは外壁塗装とコーキング施工、ベランダ防水を安全に行うための足場組立です。
足場は職人が安全に作業するためだけのものではありません。
外壁の細かな部分を確認しながら、適切な姿勢でコーキングや塗装を行うためにも重要な設備です。
足場が組み上がると、これから始まる工事の準備が整います。
そして本日は、外壁洗浄を行いました。
外壁塗装では、いきなり塗料を塗るわけではありません。
まず、外壁表面に付着した汚れなどを洗い流し、塗装を行うための下地を整えていきます。
この工程を「高圧洗浄」と呼びます。
高い水圧を利用して、外壁表面に付着した汚れや古い塗膜、藻などを洗い流す作業です。
新しい塗料をしっかり密着させるためにも重要な工程になります。
今回も、足場を組んで終わりではありません。
外壁洗浄を行い、これからコーキングの施工や外壁塗装へと進んでいきます。
今回の工事では、ベランダ防水も行います。
最初の調査で一部に穴が確認されたベランダです。
もちろん、先ほどもお話ししたように、その穴だけを見て雨漏りの原因を断定することはできません。
しかし、雨水を直接受けるベランダに防水層の損傷がある以上、今後の建物維持を考えるなら適切な防水施工を行うことが大切です。
外壁のコーキングを補修し、外壁を塗装する。
そして、ベランダの防水も行う。
今回の工事では、それぞれの場所を別々に考えるのではなく、建物を雨から守るという視点でメンテナンスしていきます。
今回の工事は、単純な「外壁塗装工事」ではありません。
始まりはベランダからの雨漏り相談でした。
そこから建物を確認すると、複数の雨水侵入リスクが見つかりました。
そして、その内容をお客様へ一つずつ説明。
その場で工事を決めていただくのではなく、ご家族で相談していただきました。
その結果、
南面・東面のコーキング補修と外壁塗装、そしてベランダ防水を行う。
という今回の工事内容が決まりました。
私たちが大切にしているのは、工事をたくさん受注することだけではありません。
お客様が、
「この家をこれからどう維持していこうか」
と考えるきっかけをつくること。
そして、その中で必要な工事を一緒に考えていくことです。
雨漏りが発生すると、どうしても室内の濡れている場所や、屋根の怪しい場所だけに目が向きます。
しかし、建物は屋根・外壁・サッシ・ベランダなど、さまざまな部材が組み合わさってできています。
雨水がどこから侵入する可能性があるのか。
雨がどこに集中して当たっているのか。
コーキングや防水層がどのような状態なのか。
屋根と外壁の取り合いはどうなっているのか。
こうした部分を一つずつ確認していくことが大切です。
今回も、最初は「ベランダの雨漏り」というご相談でした。
しかし調査を進めることで、外壁やコーキング、サッシ周辺、屋根形状など、複数の確認ポイントが見つかりました。
だからこそ、雨漏りは一つの場所だけを見て判断しないことが重要なのだと思います。
「ベランダから雨漏りしている」
「外壁のコーキングが切れている」
「サッシ周りから雨が入っているような気がする」
「外壁塗装をしたほうがいいのか分からない」
そんな場合は、まず建物の状態を確認することから始めてみてください。
今回のお客様のように、調査当日に工事を決める必要はありません。
確認した内容を聞いて、ご家族で相談し、
「今やること」
「今後考えること」
を整理することも大切です。
今回の工事も、まだ始まったばかりです。
足場組立、外壁洗浄が終わり、これからコーキング補修、外壁塗装、ベランダ防水へと進んでいきます。
施工の途中で確認できたことや、実際の施工の様子についても、引き続き施工事例としてご紹介していきます。
四日市市で雨漏りやベランダ防水、外壁コーキングの劣化、外壁塗装についてお悩みの方にとって、今回の施工事例が住まいのメンテナンスを考えるきっかけになれば幸いです。
大切なのは、
「全部やるか、何もしないか」ではありません。
建物の状態を知り、
「今、必要なところから一つずつ守っていく」
という考え方もあります。
今回のお客様がご家族で話し合って決められたように、それぞれのご家庭に合った住まいの維持方法を一緒に考えていければと思います。
「街の屋根やさん四日市店」を運営する株式会社匠ホームは、2005年創業(法人設立2015年)の屋根・外装リフォーム専門店です。
四日市市を中心に、いなべ市・桑名市・鈴鹿市など三重県北部エリアで年間100件を超える施工実績を誇り、国家資格保有の職人が現地調査から施工管理まで一貫対応しています。
保有資格:
一級かわらぶき技能士(厚生労働大臣認定)
一級建築板金技能士(厚生労働大臣認定)
一級塗装技能士(厚生労働大臣認定)
屋根修理・葺き替え・漆喰補修・雨樋交換・外壁リフォームまで幅広く対応し、施工内容に応じて最長で数十年の保証をお付けしています。
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