三重県四日市市のお客様より鬼瓦が落下したと修繕依頼をいただきました。
幸い芝の上に落下だったので、鬼瓦は損傷しておらず修繕にはそのまま使用させて頂きます。
漆喰が見えている状態ですので、放っておくと雨が染み込んで雨漏りの原因になるかもしれません。
早急に修理させていただきたいと思います。
そして、なによりも落下時に人がいらっしゃらなくてよっかったです。
鬼瓦(おにがわら)は、棟《大棟、隅棟、降り棟(くだりむね)など》の端などに設置される板状の瓦で、
雨仕舞いの役割を兼ねた装飾瓦です。
なぜ鬼瓦という名称なの?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんので、
名前の由来について少し記させていただきます。
鬼瓦は、魔除けの意味があり、降りかかる厄災などから住まい・家人を守るために鬼瓦が睨みを
きかせてくれます。
また、古来より日本人には、天変地異や災いから未を守るため自然に対して敬う心があり、
そのような信仰芯から家内安全などの願いを込めた縁起のよい模様を鬼瓦に描き、
自分の代以降も繁栄を願って鬼瓦を飾りました。