前回ご紹介いたしました三重県津市の整骨院。
この整骨院の屋根を葺いている屋根材は「平板瓦」です。
ただ、名前が似ている事による勘違いなのか、検索エンジンの問題なのか分かりませんが、どうも平板瓦を指して平瓦と書かれる事があるようです。
平瓦は平板瓦の略称などではなく、全く別の物を指す言葉です。
前回ご紹介いたしました三重県津市の整骨院。
この整骨院の屋根を葺いている屋根材は「平板瓦」です。
ただ、名前が似ている事による勘違いなのか、検索エンジンの問題なのか分かりませんが、どうも平板瓦を指して平瓦と書かれる事があるようです。
平瓦は平板瓦の略称などではなく、全く別の物を指す言葉です。
では平瓦とは何かという説明の前に、大まかにですが瓦屋根の歴史に触れたいと思います。
まず、屋根の瓦が生まれたのは中国、大昔の中国のようです。
それが、飛鳥時代に移り変わろうという古墳時代末期に、仏教と共に日本に伝来します。
それ以来、日本では寺院建築に瓦が使われるようになります。
その後は時代が進むに従って、宮殿や行政機関などの国家権力を象徴する建物に、そして城郭建築にと、使用範囲は広がっていきます。
さて、ここまでで登場した屋根瓦というのは、現代では本瓦と呼ばれている物です。
本瓦は、円柱形をした外観の丸瓦と、少し反りのある板状の平瓦を組み合わせて葺く物です。
平瓦とは、本瓦のパーツの一つという事です。
まず平瓦で屋根を覆い、その継ぎ目の部分に丸瓦を被せる様にして並べます。
外観には、丸瓦の縦のラインが強く現れるのが特徴です。
しかし本瓦はとても重く、構造がしっかりした建物にしか使う事が出来ませんでした。
その問題を解決するために江戸時代に開発された物が、現在一般に想像される瓦の原型でした。
丸瓦と平瓦を一つにした波形の屋根瓦で、本瓦とは異なり縦横のラインが出る仕上がりとなります。
この外観を障子の桟になぞらえて「桟瓦」と呼びます。
それに伴って、元々あった丸瓦と平瓦を用いる瓦を「本瓦」と呼ぶ様になったと考えられています。
こうして軽量の屋根瓦が開発された事と、幕府が防火として瓦屋根を奨励した事で、一般の住宅にも瓦屋根が普及して行きました。
桟瓦は軽量になっただけでなく、製造と施工の費用も抑えられ、一般住宅に使用する上でのハードルが低くなった事も要因と言えそうです。
では平板瓦はというと、明治時代になって横浜でフランス人のジェラール氏が開発したジェラール瓦が原型です。
更に大正時代にはスペイン瓦が輸入され流行します。
スペイン瓦も元々は上丸瓦と下丸瓦を組み合わせる物でしたが、これも一体型に改良される事になります。
現在では、江戸時代に開発された桟瓦を原型とする日本瓦をJ形瓦。
ジェラール瓦を原型とする平板瓦をF形瓦。
スペイン瓦を原型とする物をS形瓦と呼んで区別しています。
三重県津市羽所町にて倉庫の屋根・外壁工事と鉄骨階段で渡り廊下を作りました。
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三重県四日市市にお住まいのお客様より、雪の被害によるテラスのポリカパネルの破損のご連絡をいただきました。ガラス張りでできたサンルームやテラスは強風や突風の衝撃、飛来物の衝突、積雪の重み、落雪の衝撃など多くの自然災害による被害を受けやすい場所...........