今回は前回と同様、過去に携わらせて頂いた建物の完成写真を交えて書いて行きたいと思います。
三重県津市にある平板瓦で葺いた差し掛け屋根の整骨院

今回の建物は三重県津市にある整骨院です。
木目調と塗り壁調のサイディングを使った、和洋折衷の趣の建物ですが、バリのリゾートを意識したデザインでもあります。
整骨院を訪れたお客様に最大限の寛ぎを提供したいという思いからのデザインでしょうか。

屋根は三面の片流れ屋根が互い違いに組み合わされた、差し掛け屋根となっています。
使用している屋根葺き材は「平板瓦」と呼ばれる物です。
平板瓦は伝統的な和瓦(日本瓦)に比較して凹凸を小さくし、曲線的な部分を直線的な形に置き換えた、平らな板状の屋根葺き材です。
直線的な形状からすっきりとした軽快さで、シンプル・シャープ・モダンといったイメージに合わせ易い瓦です。
今回の整骨院や以前ご紹介した答志島のK様店舗(上の写真)の様に、全くのフラットではない平板瓦がスタンダードな形状です。
和瓦とは組み方が異なりますが、山の側面が反射して明るく見えるあたりは和瓦に似ています。
和風にも洋風にも合わせられるデザインです。
その他にも西丸之内のA様邸(上の写真)の様に綺麗にフラットな形状の平板瓦もあります。更にシンプルなデザインです。
A様邸の場合は、写真では突付けにも見えますが、アイジャクリを複雑にした様な継ぎ目をしていて、漏水を防ぐ構造になっています。
因みにアイジャクリは漢字で「相決り」と書きます。
知らないととても読めないですよね。
決という漢字には「えぐる」という意味もあるそうです。
最後に少しだけ、バリのリゾートをイメージした整骨院の内観写真を載せておきます。
以上、街の屋根やさん四日市でした。


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三重県津市羽所町にて倉庫の屋根・外壁工事と鉄骨階段で渡り廊下を作りました。


- 築年数
- 45年
- 建坪
- 20坪
- 保証
- 1年
- 工事費用
- 400万
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