煙突を乗せた切妻屋根の建物。
どこか記号的な外観を持つ建物は、三重県いなべ市にあるケーキ屋さん。
カフェスペースを併設したパティスリーカフェです。
今回はこちらの店舗の写真を元に書いていきたいと思います。
煙突を乗せた切妻屋根の建物。
どこか記号的な外観を持つ建物は、三重県いなべ市にあるケーキ屋さん。
カフェスペースを併設したパティスリーカフェです。
今回はこちらの店舗の写真を元に書いていきたいと思います。
建物の屋根は6寸勾配の化粧スレート葺き。
一般的な勾配ですが、その中でもやや急な勾配と言えます。
たとえば、一般的に5.5寸勾配よりも急になると、屋根工事の際には作業用足場を組む必要があります。
メンテナンスに際して足場代が加わる分、維持管理費が割高になるデメリットはあります。
ただし雨漏りに強くなりますし、好みによる所もありますがデザイン性もアップします。
化粧スレート葺きというのは、文字通りですが化粧スレートという屋根葺き材で仕上げた屋根の事です。
一般的に「スレート屋根」と呼ばれている物で、スレートは厚さ5mm程度の薄い板状の屋根葺き材です。
因みに「コロニアル」や「カラーベスト」と呼ばれる事もあるそうですが、個人的にはあまり馴染みのない呼び方ですね。
これはケイミュー株式会社(旧・クボタ松下電工外装株式会社)さんの化粧スレートの商品名なのですが、かつて非常に高いシェアを誇っていたために普通名詞として使われるようになったのだそうです。
ままある事ですね。
という訳で、商品としては存じておりますが、スレート屋根はスレート屋根と呼ばせて頂きます。
スレートとうのは、粘板岩の石盤というのが原義なのですが、国内では産地が限定され、扱いも難しい事から、日本において天然のスレートというのは殆ど普及していません。
天然の粘板岩から作られる物を「天然スレート」、セメントと繊維素材から作られる物を「化粧スレート」と呼び分けますが、単に「スレート」と言った場合、普通は化粧スレートの事を指して言います。
話が逸れてしまいましたが、スレート屋根は仕上がりがスッキリとシンプルになります。
これが特徴です。
「洋風の建物にピッタリ!」という様な話を耳にしますが、クセが無いと言うべきでしょうか、写真の様に和風モダンにもよくマッチします。
形状や色など多くのバリエーションがあり、壁や建具の素材感との組み合わせによって、様々なデザインに対応できます。
裁断等の加工が容易で、化粧スレート自体の価格も安く、和瓦に比較して概ね半分程度の費用で施工できます。
薄い板状のため軽量で、地震時に不利になりません。
ただ、表面が劣化し易いのが難点であり、定期的に塗装工事を行う必要はあります。
そうした定期的なメンテナンスさえ行っておけば、本体の耐久性は優れているため長持ちします。
本日は四日市市のお客様より、雨樋が外れているとの事で現地調査に伺いました。築40年の瓦屋根の立派なお宅です。以前の台風で雨樋が外れてしばらくそのままにしていたが雨音が気になるとの事で問合せいただきました。
津市にお住まいのお客様より、台風被害により設置テラスが破損し、飛散物によりご自宅と近隣宅の外壁部の換気口カバーが破損したとご相談いただきました。放置しておくと雨水が侵入し雨漏りなどの原因になってしまいます。少しでも被害が拡大しないよう、早急...........