まずは棟瓦の葺き替え工事がすべて完了しました

昨日まで進めていた棟瓦の積み直し（葺き替え）工事が本日無事に完了しました。
いなべ市は風が強い地域でもあり、棟部分の強度は屋根全体の耐久性に大きく関わります。

今回の棟瓦葺き替えでは、以下の工程を行いました。

◎ 1. 既存棟瓦の撤去と清掃

長年積み重なった棟土の劣化が進み、内部の空洞が顕著でした。
古い漆喰や土をすべて撤去し、下地をきれいに整えました。

◎ 2. 南蛮漆喰による新たな土台形成

防水性・密着力の高い「南蛮漆喰」を使用し、棟のベースを施工。
従来の土よりも耐久性が高く、崩れやすい・水を吸うといった弱点も改善されます。

◎ 3. 棟瓦の積み直しと銅線緊結

棟瓦を一本一本丁寧に積み上げ、内部に通したステン線でしっかり固定。
稜線がまっすぐ整い、見た目の美しさも向上しました。

お客様からも

「棟のラインがきれいに揃って安心できるね」
と嬉しいお声をいただきました。

本日より、雨樋（あまどい）取替工事に着手しました

棟瓦施工の完了を受け、続いて雨樋の取替工事を本日より開始しています。
今回は、既存の半丸樋（塩ビ製）への交換です。

▼ 雨樋取替工事の流れ

① 既存の雨樋・金具の撤去

既存の軒樋は劣化により変形し、雨水がうまく流れない状態でした。
金具にも錆や曲がりが見られたため、すべて撤去します。

② 軒樋金具の新規設置

雨樋の勾配を正確に出すため、
600mm間隔で金具を取り付けながら、
「1/300～1/200」の排水勾配を確実に確保します。

特にいなべ市のように雨量の多い地域では、
この“微妙な傾き”が排水性能を大きく左右します。

③ 新しい樹脂製丸樋の取り付け

PC樹脂の雨樋は耐候性が高く、紫外線にも強い素材。
和風住宅には形状も美観に影響します。。

軒樋 → 集水器 → 竪樋（たてどい）
という流れを丁寧に施工し、スムーズに排水できるよう調整します。

④ 排水テスト（後日実施）

雨樋の取り付け完了後には散水テストを行い、
水の流れ、樋からのあふれ、接続部分の漏れなどを最終確認します。

本日の作業を終えて

棟瓦工事が完了し、屋根の「上部の安全性」が確保されました。
続いて雨樋工事に着手することで、屋根全体の排水能力が整い、
今後の雨漏りや外壁劣化のリスクを大幅に低減できます。

雨樋は普段見る機会が少ない部分ですが、
「家を守る最後の砦」といってもいいほど大切な設備です。

雨樋が正常に機能していないだけで、
基礎まわりへの雨だれ、外壁の黒ずみ、雨漏りなど、
多くのトラブルが発生します。

今回の取替工事は、その予防につながる重要な工事です。

明日の作業予定

明日は引き続き、

• 竪樋（たてどい）の新規取付

• 集水器の取付

• 接続部の防水確認
  を進め、雨樋全体の最終調整に入る予定です。

作業完了後には、
施工完了ブログ（仕上がり＋ビフォーアフター写真）
も公開予定ですので、ぜひご覧ください。

街の屋根やさん四日市店について（

「街の屋根やさん四日市店」は、株式会社匠ホームが運営する屋根・外装リフォーム専門店です。
2005年の創業以来、
四日市市・鈴鹿市・桑名市・いなべ市を中心に年間100件以上の施工実績を積み重ねてきました。

在籍する職人はすべて国家資格を持つ専門技術者で、確かな技術と豊富な現場経験で幅広い工事に対応しています。

保有資格：

• 一級かわらぶき技能士

• 一級建築板金技能士

• 一級塗装技能士

屋根カバー工法・葺き替え・雨漏り修理・外壁塗装・板金工事まで、点検から施工管理まで一貫対応。
施工内容に応じて 最長30年保証 をお付けし、地域の皆様へ「安心」と「信頼」をお届けしています。

今回のように、雨漏りなのか判断できないケースでも、写真と根拠に基づく正確な診断を行い、必要のない工事を無理にすすめることはありません。
三重郡・四日市市で屋根や外壁のお悩みがあれば、安心してご相談ください。