街の屋根やさん四日市店
〒512-0911三重県四日市市生桑町339−4TEL:0120-659-663 FAX:0568-55-1388
前回ご紹介いたしました三重県津市の整骨院。
この整骨院の屋根を葺いている屋根材は「平板瓦」です。
ただ、名前が似ている事による勘違いなのか、検索エンジンの問題なのか分かりませんが、どうも平板瓦を指して平瓦と書かれる事があるようです。
平瓦は平板瓦の略称などではなく、全く別の物を指す言葉です。
では平瓦とは何かという説明の前に、大まかにですが瓦屋根の歴史に触れたいと思います。
まず、屋根の瓦が生まれたのは中国、大昔の中国のようです。
それが、飛鳥時代に移り変わろうという古墳時代末期に、仏教と共に日本に伝来します。
それ以来、日本では寺院建築に瓦が使われるようになります。
その後は時代が進むに従って、宮殿や行政機関などの国家権力を象徴する建物に、そして城郭建築にと、使用範囲は広がっていきます。
さて、ここまでで登場した屋根瓦というのは、現代では本瓦と呼ばれている物です。
本瓦は、円柱形をした外観の丸瓦と、少し反りのある板状の平瓦を組み合わせて葺く物です。
平瓦とは、本瓦のパーツの一つという事です。
まず平瓦で屋根を覆い、その継ぎ目の部分に丸瓦を被せる様にして並べます。
外観には、丸瓦の縦のラインが強く現れるのが特徴です。
しかし本瓦はとても重く、構造がしっかりした建物にしか使う事が出来ませんでした。
その問題を解決するために江戸時代に開発された物が、現在一般に想像される瓦の原型でした。
丸瓦と平瓦を一つにした波形の屋根瓦で、本瓦とは異なり縦横のラインが出る仕上がりとなります。
この外観を障子の桟になぞらえて「桟瓦」と呼びます。
それに伴って、元々あった丸瓦と平瓦を用いる瓦を「本瓦」と呼ぶ様になったと考えられています。
こうして軽量の屋根瓦が開発された事と、幕府が防火として瓦屋根を奨励した事で、一般の住宅にも瓦屋根が普及して行きました。
桟瓦は軽量になっただけでなく、製造と施工の費用も抑えられ、一般住宅に使用する上でのハードルが低くなった事も要因と言えそうです。
では平板瓦はというと、明治時代になって横浜でフランス人のジェラール氏が開発したジェラール瓦が原型です。
更に大正時代にはスペイン瓦が輸入され流行します。
スペイン瓦も元々は上丸瓦と下丸瓦を組み合わせる物でしたが、これも一体型に改良される事になります。
現在では、江戸時代に開発された桟瓦を原型とする日本瓦をJ形瓦。
ジェラール瓦を原型とする平板瓦をF形瓦。
スペイン瓦を原型とする物をS形瓦と呼んで区別しています。
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