街の屋根やさん四日市店
〒512-0911 三重県四日市市生桑町339−4 TEL:0120-659-663 FAX:0568-55-1388
11月4日、四日市市内にある神社の責任者様からお電話をいただきました。
ご相談の内容は、拝殿の屋根に草が生えていること、雨樋の修理や清掃をお願いしたいこと、さらに瓦に取り付けられている飾り針金が切れて傾いていることなど、屋根まわりに関するいくつかのお困りごとでした。
神社は、地域の方々が参拝され、長い年月にわたって大切に守られてきた場所です。
一般住宅とは建物の造りも異なり、屋根には和瓦が使用され、一般的な住宅とは違った維持管理が必要になります。
「一度現地を確認して、今後どのような対応ができるのか一緒に考えましょう」
そのようなお話をさせていただき、11月5日に現地調査へお伺いしました。
現地に到着して拝殿の屋根まわりを確認すると、屋根の雨樋に草が生えている状態でした。
一見すると、屋根に草が生えていることが問題のように見えますが、詳しく確認すると、その原因は雨樋にありました。
長年の使用によって雨樋が変形し、本来なら流れるはずの雨水がスムーズに排水されていなかったのです。
雨樋の内部には落ち葉などもたまり、雨水が流れずに滞留することで、草が生育しやすい環境になっていました。
また、拝殿よりも背の高い樹木が敷地内にあり、その枝葉から落ちた葉が屋根や雨樋に入り込んでしまうことも、問題を大きくしている原因の一つでした。
今回の調査では、拝殿に取り付けられている雨樋全体に変形が見られ、落ち葉などの影響も重なって、雨水が正常に流れていない状態を確認しました。
雨樋は、屋根に降った雨水を集め、適切な場所へ排水するための設備です。
しかし、長年の使用や外部からの負荷などによって、雨樋が変形すると、勾配(こうばい)が崩れてしまうことがあります。
勾配とは、雨水を流すためにつけられた傾きのことです。
この傾きが適切でなくなると、雨水が途中でたまったり、落ち葉や土などが堆積したりして、排水不良につながります。
今回の神社では、雨樋の変形に加えて周囲の樹木から落ちる葉も多く、定期的な清掃が必要になる状況でした。
雨樋だけでなく、拝殿の屋根にある和瓦の飾り部分も確認しました。
すると、瓦の飾りである「唐じし(唐獅子)」を固定している銅線が切れ、飾りが傾いている状態でした。
こうした飾り瓦は、神社の屋根に趣や格式を感じさせる大切なものです。しかし、固定している銅線が切れてしまうと、飾りが不安定になり、強風などでさらに傾いたり、落下したりするおそれがあります。
今回の唐じしについては、まず再度しっかりと固定できるかを確認する予定です。
もし固定が困難で、安全に取り付け直すことが難しいと判断した場合は、落下事故を防ぐために屋根から撤去し、神社の境内に保管する方法を考えています。
大切な屋根飾りだからこそ、できる限り残したいという気持ちもありますが、何より優先しなければならないのは安全性です。
現状を確認したうえで、責任者様とも相談しながら適切な対応を進めていきます。
現地調査後、責任者様と今後の対応についてお話しさせていただきました。
そこで伺ったのが、神社を維持していくうえでの切実なお悩みでした。
昔と比べると、地域の方々が神社に集まる機会や寄付金なども少なくなり、建物の修繕に費用をかけることが難しくなっているとのことでした。
本来であれば、傷んだ雨樋をすべて新しいものに交換して、これまでどおり雨水を受けられる状態にしたい。
しかし、雨樋を新しくしたとしても、周囲には拝殿より背の高い樹木があります。
毎年のように落ち葉が屋根や雨樋に入り込むため、交換後も定期的な清掃が必要になります。
さらに、樹木の伐採や剪定を行うにも毎年高額な費用がかかってしまいます。
つまり、今回雨樋を交換する費用だけでなく、その後も続いていく維持管理費用まで考えなければならないということです。
責任者様からは、
「何か良い方法はないのでしょうか?」
というご相談をいただきました。
建物を大切にしたい気持ちはあっても、限られた予算の中ですべてを修繕していくことは簡単ではありません。
私たちも、ただ雨樋を新しくすることだけを考えるのではなく、今後の管理の負担を少しでも減らせる方法はないかと考えました。
そこで私から一つのご提案をさせていただきました。
「もし拝殿について認めていただけるのであれば、雨樋を新しく取り付けず、現在の雨樋をすべて撤去するという方法もあります。雨樋自体がなくなれば、雨樋の中に落ち葉がたまることもなくなり、雨樋の清掃も必要なくなります」
もちろん、雨樋を撤去すれば、それまで雨樋で受け止めていた屋根の雨水は、そのまま軒先から地面へ落ちることになります。
参拝者の通行場所だけでなく、雨水が直接落ちる建物周辺の地面や基礎部分への影響も考慮する必要があります。
そのため、雨水が落ちる場所や周囲の状況を確認し、建物の維持管理に支障が出ないかを踏まえて、撤去する方法をご提案しました。
すると、責任者様からは、
「参拝される方は正面の階段部分を通行されるので、そこに雨水が落ちることはありません。拝殿の雨樋はすべて撤去してください」
とのお返事をいただきました。
今回の拝殿では、参拝者の主な通行場所と雨樋を撤去する部分の位置関係を踏まえ、雨樋を残すよりも撤去する方が、今後の維持管理の負担を減らせると判断されたのです。
屋根や雨樋の工事というと、傷んだ部分を修理したり、新しい設備に交換したりすることを思い浮かべる方が多いと思います。もちろん、それが適切な場合もあります。しかし、今回のように建物の使われ方や周辺環境、今後の維持管理費用まで考えると、必ずしも新しくすることだけが正解とは限りません。雨樋を交換すれば、また落ち葉がたまり、清掃が必要になります。
一方で、撤去すれば雨樋の清掃や交換の負担はなくなりますが、雨水が直接地面に落ちることになります。
それぞれにメリットと注意点がありますので、建物の状況や利用される方々の動線などを確認したうえで判断することが大切です。
私たち街の屋根やさん四日市店では、工事をすること自体を目的にするのではなく、お客様が何に困っているのか、今後どのように建物を維持していきたいのかを大切にしています。
今回も責任者様のお話を伺いながら、一緒に考えた結果、拝殿の雨樋をすべて撤去するという方法にたどり着きました。
今回の現地調査を通じて、雨樋の変形や落ち葉による排水不良、屋根に生えた草、そして和瓦の飾りである唐じしの銅線切れなど、複数の問題を確認することができました。
責任者様とのお話し合いの結果、拝殿に取り付けられている雨樋をすべて撤去する方向でご依頼をいただき、本日、工事のお申込みをいただきました。
施工場所:三重県四日市市
工事内容:拝殿の雨樋撤去
付帯作業:施工用足場の組立
神社という地域にとって大切な建物を、これからも維持していくために何ができるのか。
今回のご相談は、私たちにとっても改めて建物の維持管理について考える機会となりました。
新しくすることだけが修繕ではありません。
今ある建物の状態を確認し、費用や将来の管理まで考えながら、その場所に合った方法をご提案することも、私たちの大切な仕事だと考えています。
街の屋根やさん四日市店では、四日市市を中心に桑名市や菰野町などで、屋根修理・雨樋修理・雨樋交換・雨樋撤去などのご相談を承っています。
「修理したいけれど、費用が心配」「今後の管理が大変なので、何か良い方法はないだろうか」
そんなお悩みも、どうぞお気軽にご相談ください。建物の状況とお客様のお考えに寄り添いながら、一緒に最適な方法を考えさせていただきます。
「街の屋根やさん四日市店」を運営する株式会社匠ホームは、2005年創業(法人設立2015年)の屋根・外装リフォーム専門店です。
四日市市を中心に、いなべ市・桑名市・鈴鹿市など三重県北部エリアで年間100件を超える施工実績を誇り、国家資格保有の職人が現地調査から施工管理まで一貫対応しています。
保有資格:
一級かわらぶき技能士(厚生労働大臣認定)
一級建築板金技能士(厚生労働大臣認定)
一級塗装技能士(厚生労働大臣認定)
屋根修理・葺き替え・漆喰補修・雨樋交換・外壁リフォームまで幅広く対応し、施工内容に応じて最長で数十年の保証をお付けしています。
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