街の屋根やさん四日市店
〒512-0911 三重県四日市市生桑町339−4 TEL:0120-659-663 FAX:0568-55-1388
いつもご覧いただきありがとうございます。今回は 三重県東員町 にお住まいのお客様からご相談をいただいた、築50年以上の入母屋(いりもや)造りの家屋で発生した雨漏りについて、現調から工事開始、そして本日までの進捗をご紹介いたします。
伝統的な日本家屋である入母屋は、美しい外観の反面、屋根の構造が複雑で雨仕舞いの難易度が高いという特徴があります。特に今回のお宅では、過去に他社で行われた瓦止め工事が原因で雨水の流れが妨げられ、瓦下へ水が浸入していました。
その結果、玄関の天井には 大きな穴が開くほどの雨漏り被害が発生し、屋根内部の下地は広範囲で腐食。さらに谷部に使用されていた 銅板にも穴が空いているなど、重度の劣化を確認しました。
少し長文になりますが、同じようなお悩みをお持ちの方の参考になる内容ですので、ぜひ最後までご覧ください。
現調時、まず目に飛び込んできたのは 玄関天井に大きく空いた穴でした。雨水が直接天井材を破って落下した形跡があり、内部が黒く変色していました。
屋根に上がり調査を進めると、次のような状態が確認できました。
本来、瓦は「動く」仕組みを前提に設計されており、適度に遊びがあるからこそ雨水がスムーズに流れます。しかし今回の現場では、
ため、瓦と瓦のわずかな隙間から入った雨水が外へ排出されず、瓦の裏側を伝って下地へ侵入していました。
これは、経験不足の業者がよくやってしまう施工不良で、決して珍しいトラブルではありません。
長期間にわたり雨水が浸入していたため、野地板は 黒く腐り、スカスカの状態になっていました。そのままでは瓦を支える力がなく、どこかのタイミングでさらに大きな崩落につながる危険性もあります。
谷(屋根の谷間)は雨水が集中して流れる重要部分です。築50年以上のお宅では銅板が使われているケースが多いですが、劣化すると 緑青(ろくしょう)による腐食で穴が空くことがあります。今回も数カ所で穴開きを確認し、谷板金は全面交換が必要でした。
お客様とご相談を重ねた結果、今回は“屋根全体の長寿命化”を最優先に、
をご提案しました。
和瓦は非常に耐久性が高く、正しく施工すれば 50年以上使用できる屋根材です。伝統的な入母屋との相性も抜群で、景観を損なわず耐候性を回復させるには最適な選択となります。
なお、今回は 足場の設置なし での施工が可能な屋根形状であったため、費用面でもお客様の負担を抑えることができました。
ここからは、本日の作業内容をご紹介します。葺き替え工事は、次のような工程で進んでいきます。
既存瓦の撤去
土や古い防水紙の撤去
腐食した下地板(野地板)の補修・交換
防水シート(ルーフィング)の全面施工 ←本日ここまで完了
新規瓦桟木の施工
新しい和瓦の荷揚げ
本体瓦の葺き上げ
棟瓦・のし瓦の積み直し
谷板金の交換
最終点検・清掃
今回は工程のうち 防水シート施工までが完了しました。
瓦屋根にとって、もっとも大切な“最後の砦”が防水シート(ルーフィング)です。瓦の下に敷くこのシートが、台風や豪雨で瓦下へ入り込んだ水を受け止め、屋内への浸入を防ぐ重要な役割を担っています。
今回は、耐久性の高い 改質アスファルトルーフィング を使用しました。一般的な防水紙よりも耐水性が高く、葺き替えとの相性も抜群です。
今回のように、「他社での部分工事が原因で雨漏りが発生してしまうケース」は本当に多くあります。
屋根工事は専門知識を必要とする分野ですので、見た目だけの判断や“ちょっとした補修”でも、誤った施工を行うと大きなトラブルを招いてしまいます。
今回の葺き替えにより、建物は長期的に安心して暮らせる状態へ改善していきます。今後も進捗ごとに更新しますので、ぜひ続きもご覧ください。
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